2010年7月20日火曜日

『あひるの空 28巻』

『あひるの空 28巻』

1日1ポスト。

ぼくは基本的に漫画雑誌は読んでない。
漫画雑誌は小学校の頃、通っていた学童に定期的に置いてあるものだったし、
父も買っていたので逆に自分で買う習慣がなかった。
だから供給源が断たれると自然と読まなくなったし、
なので最新の漫画事情にはかなりうとい。
だいたい話題になってから1周半くらいしてからやっと読む。
あとは気になる単行本が出たらコンビニでたまに立ち読みくらい。

で、完全になめてたわけです。この漫画。

バスケ漫画といえば、すでに誰もが知ってる聖典があるわけで、
といかこのあいだおすすめしたっばかりの、ね。
で、それ以降のバスケ漫画ってやっぱりそこを意識せざるをえないわけです。読者も作者も。
だから正直やっぱりピンとくるものはなかったんです。しばらく。
『Harlem Beat』も結構すっとんだ技出る系で少しは面白く読んでたんだけど。
『DEAR BOYS』とかになるともはやキャラクターの見分けがつかんわ
女の子はみんなものすごい体型してるわでのめりこめず。

で、『あひるの空』も最初は、というか今も、
いわゆる『学園モノ』臭の強いバスケ漫画だなーくらいでわりと敬遠してたわけです。
恋とバスケの交点をほとんど見つけられなかった自分としては、
あんまり入り込めなかったわけです。

でも・・・

この28巻だけは買ってしまった。。。
立ち読みしながらもう涙が止まらなくなりそうになって途中で読むのをやめて。
一旦その場は帰って、今日やっと書店で買った次第。

部活やってるとかならずつきまとう問題があって、
いわゆる「辞めていく部員」とどう折り合いをつけていくのかという。
つい昨日まで毎日一緒に体育館で汗流してた奴が、
急に体育館にこなくなって、学校ですれ違ってもなんか微妙にきまずくて、
しまいには「お互い」すれ違うのすら避けてしまうような、
トラウマものの記憶は僕にもある、というか深い深い傷を残している。

そういう話は普通あんまり漫画にしないんでは?
ただしめっぽく、くらーい話になるだけだし。
誰かの傷に塩塗るような話なわけで、あんまり趣味のいいことじゃない。

でも今、この歳?に読むからなんだろうか。
ほんとに何回読んでも泣けてきてしまうんですよね。

でもこういう話って結構部活やってたら必ずあるでしょ?誰だって。
結構臭いナレーションとか台詞とか演出とかその辺目をつぶっても、
やっぱ結構な度合いでみんな1度や2度、
どちらかの立場になったことあるはずで。
そんときのお互いの気持ちのずれだったり感じ合い方って、
すごーく繊細で儚くて美しい(やー恥ずかしい 笑)もんだったような。
そんな、もしかしたら幻想かもしれないこの1つのストーリーは、
妙に27の僕には響くのでした。

しかし最近妙に涙もろい。。。

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