『広告は私たちに微笑みかける死体』
いや、まずこのタイトルだけでがつんとやられてしまうという。
こういう買い方あんまししないんだけど、
ほんとにタイトルだけで買ってしまった本。
オリビエーロ・トスカーニ氏。
ヴォーグなどのファッション誌のカメラマンとしてスタートして、
最も有名な作品はベネトンの一連のキャンペーンポスター。
彼について僕は、この本に載っているだけのことしか知らないし、
彼の広告手法、商品を得ることによって想像されうる幸福像の喧伝ではなく、
「企業姿勢」そのものを表現する、という手法にまつわる議論も、
勿論参照していないので、その辺のことに関しては特に書くこともできないけれど、
一体、自分が今やっていることは、
社会の中のどんな動きに加担しているのか、
その影響を、どこまでイメージとしてもっているのかってのは、
やっぱりデザイナーとして必要な視点であって。
雑誌が売れないとか何の賞をもらったとか、
自分のギョーカイの範囲内で、自分の理解できる価値基準の範囲内で、
いくら詰めていっても詰め切れないものがこの本に書いてある、
って気がしたわけです。
かといって、自分の目の前には、まず仕事があり、
その担当者との関係があり、
会社の中には上司がいて、同僚がいて、後輩がいて、
会社の経営とか、事業とか、
その外側にある政治とか、なんかね、、、、
広げていけばいくほど雲みたいにふわっとモククッと広がっていく関係性があって。
僕はどこから手を付けるべきなのか、
はたまた別のところで何か始めるべきなのか、
で、そういう余裕を持てない現状について悩んでみたりすると。
そこまででだいたい疲れちゃうわけですね。
で、思ったのはやっぱり行動するってことなんです。結局。
やらないと始まらないのは古来から皆さん口を揃えておっしゃってることですし、
ここは素直に、自分に素直に、
何か、を始めてみるべきなんでしょうね。
はい、結論はもちこし!
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