2010年7月14日水曜日

今日の勧め:スラムダンク完全版 16巻 2

ということで昨日の続編。


●『スラムダンク 完全版』


っていっても事情は実は勝手に複雑になっていて。
実は昨日の段階でこの原稿は最後まで書いてたんだけど、
さっき操作の手違いで消してしまい。。。
なんだかきれいなオチをつけて終わっていたはずのおすすめ原稿は、
永遠に失われたのでした。

でも続きは続き。昨日と全くおんなじじゃない、自分に。
いや、本当だよ?本当に書いてたんだよ?


あの頃はいわゆる「ブーム」が実は始まっていた時期で、
というのも往々にして当事者だけはそのことに気づかずに、
自分一人の「特別感」に浸っていることが多いからだけど、
ご多分にもれず僕もやっぱり勝手に一人で高揚してたわけで、
昼休みや放課後によく学校の校庭のゴールでバスケをしてた。

コートはコートとよべるような代物じゃなくて、
固い土が踏み固まってできたガチガチデコボコの地面に
埃っぽい砂がまぶしてあるような、最悪の空き地で、
いつも自分でエンドラインとサイドラインを足で引き直してから、
試合をしていた。

最初はバスケも数ある遊びの一つだった。
あの頃はすることが沢山あったんだよね。
サッカー、バスケ、キックベース、ドッヂボール、野球、12ムシ、6ムシ、
ドロケイ、バレーボール、スーファミ、ゲームボーイ。
数ある選択肢の一つに意味を与えたのがR君のロールターン。

最初は何が起こったのかさっぱりわからなかった。
ドリブルでまっすぐ向かってくる彼。
もうぶつかる、その寸前で、スッといなくなる。
次の瞬間、僕の背側のゴールに向かってフリーでドリブルしている。
ぽけっとする僕。

ボールに触れもしなかった桜木に、
初心者の頃の自分を重ねた読者は沢山いたんだじゃいだろうか。
これは僕の推測。


何がどう間違ったんだろう。
僕はまだ、今、ここに、生きていて、
R君はもう、いない。
こういうどうしようもない事実のひとつひとつが、
僕をどんどん更新していく。



んーなんと感傷的な。
でも僕は単純に感動したんです。
R君のロールターンと、スラムダンクという作品に。
それが伝えたかった。それだけでいいじゃないか!
そう、だから、まずはスラムダンクの16巻。

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